【ブックレビュー】『金持ち父さんの子供はみんな天才』は育児書としても優秀
子どもを経済的に豊かにしてあげたい。
親なら誰しもそう考えるのではないでしょうか。
大ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』で有名な、ロバート・キヨサキ氏。
今回はロバート氏による"経済的に豊かな子どもを育てる"ための指南書
『金持ち父さんの子供はみんな天才』を読みました。
金持ち父さん貧乏父さんを読んだ方はもちろん、子どもを育てるうえで大切なことが書いてある本書は、現在子どもを育てる親は必読の一冊です。
こんな人にオススメです
- 金持ち父さんシリーズが好き
- 子供に金融リテラシーをつけさせたい
- 子どもが学校教育になじめなかったらどうしようと不安を抱えている
本書について
『金持ち父さん貧乏父さん』『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』で有名な、ロバート・キヨサキが子どもに焦点を当てて書いた本です。
ロバート氏自身には子どもがいないため、子育て経験によるものではなく、自分の子ども時代を振り返って書かれたものです。
子どもに金融リテラシーをつけて経済的に成功してほしいというのは誰でも持っている願いではないでしょうか。
本書は
- どうやれば経済的に豊かな子どもを育てられるか?
- 子どもが学校教育になじめなかったらどうすればいいのか?
- 日々のお金に関する疑問(お小遣いはどうすべき?など)
に明確な答えを示してくれます。
現在小さな子どもを育てる人、子どもが学校で上手くいっていないのではと悩みを抱えている人に読んでほしい1冊となっています。
家での宿題≠学校の宿題
「お金の勉強は学校ではしてくれない」
お金の使い方や稼ぎ方ってほんとうに大切な知識。
でも残念ながらそこまで教えてくれる学校はありません。
学校で教えてくれないなら、家でやるしかない。
それを金持ち父さんは「家での宿題」と呼んでいます。
学校から持ち帰った宿題は、学校のためのもの。
家でするのは自分のための宿題。
それは資産を築くために行うものです。
キヨサキ氏の場合は、ボードゲームの「モノポリー」や、金持ち父さんからの課題がそれにあたります。
ボードゲームはまだしも、子ども達みんなに金持ち父さんが付いている訳じゃないですよね?
だからまずは私たちが金融リテラシーを身につけて、子どもたちに教えなければならないということが書かれてあります。
学校任せにできない現代は、親の金融リテラシーがそのまま子どもの将来に直結するのです。
ロバート・キヨサキは劣等生だった?!
『金持ち父さん貧乏父さん』 を書けるくらいだからロバート氏は相当頭が切れて勉強ができたのでは?
と思いきや、本書を読むと全くそんなことはなかったそうです。
むしろどちらかというと劣等生。
体を動かすことが好きだったロバート氏は、ずっと座って話を聞く授業に耐えられず、教室で騒いだり抜け出したりしていたそう。
学校は座って話をきくことが得意な、限られた一部の人だけに最適化されたシステム。
学校生活になじめないからといって、将来の成功とは全く関係ないのです。
ロバート氏は「体を動かすことが好き」という強みを生かして、より実践的な学習方法で金融リテラシーを身につけていったのです。
「銀行にお金を貸してもらうときに成績表を見せろなんて言われない」という話には、確かにと妙に納得しました。
もし今学校で何か問題を抱えている子どもを育てる親御さんなら、この話を読むことで励みになるはずです。
日常で実践できるお金の勉強
日常生活で最も使えるのがこの部分。
というのも金持ち父さんシリーズは
- ESBIの概念
- 金持ちになりたければ不動産を買うこと
という話が衝撃的でベストセラーになったわけですが、
正直、庶民の私たちには手がつけにくいという感覚がありました。
でもこの章では日常で使えるお金の勉強、
特にリスキーでもなくて、しかも子どもの為にもなることが書かれています。
具体的には
- お小遣いは与えるか、与えないか?
- お店のお金の流れを考える
(例)マクドナルドで働く人を見る
オーナー店長を見る
販売システムを考える - 日常で学ぶ金融エクササイズ
(例)1週間の献立を考えてみる
など、私たちの生活でも実践できそうな内容が盛りだくさんです。
不動産投資というと躊躇してしまいますが、これくらいならできそうと思わせてくれます。
何より日常の中でお金について「あーでもない、こーでもない」と子どもと話し合うのは楽しそうです^^
親は子供にとって一番大切な教師
実はロバート氏の実のお父さんは本書が書かれる数年前に亡くなっています。
これまでの書籍の中では実のお父さんのことを「賢い父さん=貧乏父さん」と呼んでいます。
しかし本書を読むと、ロバート氏のお父さんは普通のお父さんではなかったことがわかります。
というのも彼は教育委員長。
教育のプロだったのです。
教育委員長をしながらも、学校教育が誰にでも合うシステムではないことをお父さん自身分かっていました。
もちろん、それは自分の子どもにも。
だからこそ、より実践的に学べる金持ち父さんの元へお金の勉強をしにいくことを止めなかったのだと思います。
本書には、教育者としての貧乏父さんからいくつかの素敵な言葉が書かれてあります。
「親は子供にとって一番大切な教師...だが、生徒は聞くことよりも見ることから多くを学ぶ、子供は言葉と行動の食い違いに敏感だ。」
「子育てには誰にでもあう『フリーサイズの答え』はないのです。」
こんな素敵な父親を持ったこと、ロバート氏は誇りに思っていることでしょう。
貧乏父さんと揶揄してきていましたが、この父親があってこそのロバート氏だったんじゃないのかなとも思えます。
子育てをする身として色々考えさせられる本書。
お金の本としてだけでなく、育児書としても優秀だと感じました。
子どもにあった学習スタイルで学ばせること。
大切なことを教えてくれた一冊です。
金持ち父さんシリーズが好きな人も、難しいと感じていた人も参考になる部分があるはずです。
ぜひ手に取って読んでみてくださいね!
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