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子どもが嘘をつく、そんなとき私たちはどうすれば?『子どもはなぜ嘘をつくのか』レビュー

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ー 子どもが嘘をつくんだけど、どうしたらいいの?

 

最近嘘をつき始めた2歳児を見て、親である私たちはどうしたらいいのか?

 

そんな悩みを持ったときに読んだ本をご紹介をします。

 

 

 

子どもはなぜ嘘をつくのか

 

子どもが嘘をついたとき、私たちはどう対処したらいいのか?

 

全ての嘘について大騒ぎする必要はないけど、嘘を許してどんどん嘘が増えるのも困る。

 

親であれば誰しも考える悩みに対して、顔の表情で嘘を見破るプロ、心理学者のポール・エクマンが子どもの嘘について取り上げる。

 

子どもはなぜ、嘘をつくのか。いつから嘘をつき始めるのか? なぜ、ある子どもは他の子どもよりも頻繁に嘘をつくのか? 親ならば知っておきたい子どもと嘘にまつわるあらゆる研究をまとめた、必読書!(Amazon内容紹介より)

 

 

そもそもなぜ嘘をつくのか?嘘の種類

 そもそもなぜ嘘をつくのか?

それはどんなときでしょうか?

本書で挙げられていた「嘘をつく動機」の一例を引用します。

 

  • 懲罰を避ける
  • 恥をかくことを避ける
  • 仲間を守るための嘘
  • 黙秘権の行使という嘘
  • 自分の地位を高めるための嘘ー自慢・自賛
  • プライバシーを守るための嘘
  • 力を見せつけるための嘘

 

コップを割ってしまった時に怒られないようにするために

「自分がやったんじゃない」と言ったり

黙って何も言わないといったことが嘘ですよね。

 

これはやったことを正直に話してほしい嘘になりますが、

全ての嘘はいけないのかというとそうでもないようです。

 

 

容認できる嘘 

怒られないようにするためや、恥を隠すためなどは自分を守るためですが、

他人を傷つけないようにする嘘もいけないことなんでしょうか?

 

友達が変な髪形をしてきたからといって、それを正直に言ってしまうよりも

何も言わずにいるとか、「雰囲気変わって良いね」など他の方法で伝えることは可能です。

 

それに少し大きくなればプライバシーを隠すための嘘も必要といえば必要です。

親が子どもの交際相手について根ほり葉ほり聞いたとしても、答える必要はないように思います。

 

あらゆる嘘を学生に評価してもらい、嘘の容認レベルを測定した研究では、

研究では傷や恥、屈辱から他人を守るためについた嘘を最も許容できる嘘として評価されています。

自らのプライバシーを守るための嘘も同様です。

 

 

世の中には嘘はどんなものでも悪いものという主張もあって、私たち親はどうすれば良いのか迷ってしまうこともあるかと思います。

 

でもここで全ての嘘が悪いものではないということが研究でも結論付けられていることに安心しました。

 

 

嘘をよくつく子ってどんな子?

男の子


嘘をよくつく子ってどんな子でしょうか?

 

平均以下の知能指数の子どもは正直な子どもよりも嘘をつく子どもの方に多く見られたという研究結果があるようです。

 

ただし、それは学校のテストにのみ当てはまるもので、知能指数が高いと

  • 嘘をつく必要性がない
  • 嘘をついた後のリスクを考えられる
  • 嘘の手口が巧妙で気づかない

といった要素のために嘘をつく割合が少なかったと言えますが、

知能が高いからといって嘘をつかないという保証にはならない

と著書は結論付けています。

 

言われてみれば頭の良い官僚や政治家だって不正を働いているから当然と言えば当然なのかもしれません。

 

 

じゃあどんな要素が嘘をよくつく子にしてしまうのか?

その問いに対する結論は

 

周りの環境に嘘をよくつく人がいるかどうか

でした。

 

最も嘘をつく子どもたちの家庭では両親も嘘を頻繁についているということが分かっています。

同様に嘘を頻繁につく友達がいる場合も嘘をよくつくようになるようです。

 

 

つまり親としてできることは

自分たちが嘘をつかないようにする

ことと言えますね。

 

そのためにはまず、どれだけ自分たちが嘘をついているかを考える必要がありそうです。

 

 

子どもが嘘をついたとき、親はどうすれば?

子どもが嘘をついたとき、最もやってはいけないことは

子どもを嘘つき呼ばわりし、無理やり真実を告白させようとすることです。

 

そうすると子どもとの信頼関係が壊れ、余計に嘘をつくようになってしまうようです。

 

 

反対に良い対処法としては

嘘をつくことで周りにどう影響があるかをしっかり教えることです。

 

嘘をつくことで誰かが困ったり、傷つけたりといった影響を

子ども自身に考えさせるようにするということですね。

 

そのように教えられていた子どもは真実を告げる確率が高いそうです。

 

 

また、プライベートな嘘には踏み込まないようにすべきですが、

どこからがプライベートなのか境界が曖昧になってしまうことを避けるため、

事前に「知る必要があるリスト」を作ってみることを勧めています。

 

知る必要があるリストは以下のようなことで、

事前に親と子ども双方で共有しておけば

どこまで踏み込んで良いか明確になって余計な喧嘩に発展しないで済みそうです。

 

  • 友達の行動
  • 自由時間に居る場所
  • 宿題をやっているかどうか
  • 学校でのふるまい、など

 

 

まとめ

  • 嘘には許容できる嘘がある
  • 周りの環境によって嘘をよくつくようになる可能性がある
  • 嘘をついたときの影響を考えさせることが正直な子をつくる

 

私の子どもはまだ2歳ですが既に嘘をつきます。

嘘と言ってもウンチをしたのに、していないと言ったり可愛い嘘です。

 

それでもこの年でもう嘘がつけるのか!と驚いたと同時に、

そんな時に

「嘘言わないの!したんでしょ!」

と言えばいいのか迷ってしまったんですね。

 

個人の育児ノウハウというより、学術的に適切な方法があるのであれば知りたいと思って手にしたのが本書でした。

 

 

この本の著者、ポール・エクマンは顔の表情で嘘が見破ることができ、FBIなどにも引っ張りだこの嘘の専門家です。

 

彼が言うのであれば、絶対に正しいとは言えなくても、少なくとも間違ってはいないとの確証が得られるので、本書を読んだことは今後の育児に非常に参考になりました。

 

本書と同時に別の著書『顔は口ほどに嘘をつく』も読みましたが、こちらは更に細かい顔の表情を分析している大変興味深いものです。

 

 

子どもはなぜ嘘をつくのか」、子どもの嘘について悩みがある方のお役に立てる1冊だと思います。

 

よければ読んでみてくださいね。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

この記事を書いているのはこんな人です。

 

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