ダメ上司とダメ親の共通点~自分がされて嫌なことを子どもにしていないか?
会社員で働く人、いつもではなくても自分の上司に対して不満を感じることがあると思います。
何を言っても否定される
失敗の責任を部下になすりつける
言っていることとやっていることが違う
など
そんないや~なダメ上司と、一見関係ないように思えるダメ親に共通する点が見えてきましたので、共有したいと思います。
良いリーダーとは?
上司といえば何らかのチームや部署のリーダーとしての役割を見合っていることと思います。
良いリーダーの定義とは何でしょう?
以下の3つが挙げられます。
① 責任感がある
自分の仕事の成果についての責任はもちろんのこと、部下やチームの仕事についても責任を持ちます。
もし何かに失敗したとしてもそれを真摯に受け止め、決して部下や他人にせいにしたりはしません。
(もちろん部下に失敗の要因があれば指摘することは必要ですが、そこには自分の責任もあることを認識する必要があります。)
チームや部下の成長を促し、組織として成果を上げることを考えています。
そのためには自分が主役ではなく黒子としての役割を担うこともあるでしょう。
野球チームの監督みたいなものですね。
自分が打席に立つわけではなく、チームとして成果が出せるようにメンバーを構成し、育成していくところが似ています。
② 一貫性がある
昨日指示を受けた内容が今日には変わっていたら誰だって混乱します。
どれが正解なんだろうとモヤモヤしながら仕事をするのは、生産性が悪く、成果が上がりません。
もちろん時代の流れや環境の変化によって方針が変わることもあるでしょう。
それであれば、その理由をチームで共有することが大切です。
言動が異なる人も信頼に欠け、リーダーとしては望ましくありません。
人は信頼できない相手についていこうとは思いません。
③誠実である
厳しい意見であっても、それが心からの言葉でチームのことを思って言っているのだったら、私達も理解しようと努めるものです。
個人的な感情で発した言葉や裏表のある思惑などで嘘をつく人間は信頼されません。
嘘をつかないというのは、自分に対しても同じです。
即ち自分に厳しいということです。
自分の間違いも素直に認められる人、こういう人を誠実と呼びます。
反対にダメ上司の定義は、ここでは、責任感がない、一貫性がない、誠実ではない、ということになります。
失敗を人のせいにしたり、言動が伴っていなかったり、平気で嘘をつく人間です。
自分を守ることに必死で、周りを貶めたり、部下の成長を阻害したりします。
周囲より自分が優位に立とうとすることで、相対的に周囲のレベルを下げていくので、チームとしての成果が上がらず、組織としてどんどんレベルが下がってしまいます。
親と何の関係があるの?
こんなダメ上司とダメ親の何が共通するのか?疑問に思われるでしょう。
聞きたいのは、職場ではダメ上司の批判をしながら、家庭で自分も子どもに対して同じことをやっていないでしょうか?ということです。
あれもダメ、これもダメとなんでも禁止する
子どもにこうしなさいと言うが自分はできていない、または禁止しておいて自分はやっている
子どもに対してライバル意識を燃やすことがある
3つ目のライバル意識は、子どもの成功体験について素直に褒めず、「自分はもっとこうだった、これができた」と優位に立とうとする親や、稀に見る、ちやほやされる娘に対して対抗意識を持つ母親のような人を指します。
いずれも子どもを優劣関係で下に見ているから生じている言動であり、そのような言動を受けた子どもはダメ上司の元で働く部下のようにモチベーションが下がってしまいます。
自分がされて嫌なことを子どもにもしているかも、と思うと怖いですよね。
内助の功
親の役目は子どもの自立を助けること。
優劣関係で捉え、成長や成功を阻害してはいけません。
良い親はそれを理解しています。
俗に言う、「内助の功」や「相手を立てる」といった行為、主に夫の成功に対する妻の行為として使われますが、親が子どもに対して、また、男性が女性に対しての場合も当てはまると思っています。
個人的に世間で言われる「内助の功」の使われ方は好きではありませんが(ノーベル賞受賞者の奥様への表現など)、本質的には間違っていないと思っています。
別に自分を下げたり、自分が犠牲になれば良いと言っているわけではありません。
あなたはあなたのままで、何を犠牲にせずとも、子どもやパートナーの自立や成功を心から喜べるようになれば、それは立派な良いリーダーですよ。
自分が欲しいリーダーを目指そう、子どもやパートナーの成長を見守ろう、そんな気持ちで家庭を回せたら、きっと良い家庭が築けると思っています。