子どもの良いところを伸ばさない?!イモニイ先生『いま、ここで輝く。』レビュー
「イモニイ」先生ってご存じですか?
神奈川県の栄光学園で数学を教えていた井本陽久先生です。
その方にスポットを当てて書かれたるポタージュ『いま、ここで輝く。』をご紹介します。
イモニイとは?
「イモニイ」先生こと、井本陽久先生は神奈川県の超進学校 栄光学園で数学を教えていた先生です。
理想高く燃える教師という風でもないし、イケメンでもない、それでもみんなが慕うカリスマ教師として話題になっています。
最初にイモニイ先生を知ったのはネット記事でした。
カリスマ的な先生と聞いて林修さんのようなイメージでしたが、記事を読んでみるとちょっと違うみたい。
どんなことを教えているのか興味が湧き、イモニイ先生を取材した『いま、ここで輝く。』を読んでみました。
子どもは勝手に伸びていく
イモニイ先生の授業は独特で、テストや受験のテクニックではなく「自分で考えられる力」を身につける授業を行っています。
授業形態も全員参加型でみんなが意見を出し合って、出た意見に対し「いいぞ」と認め合う。
答えが合っているかではなく、ちゃんと考えたことに対して評価しているんです。
本の中に書いてあった言葉でハッとさせられた一節がありました。
子どもたちは勝手に伸びるんだよ。・・・(略)・・・子どものいいところを伸ばすという表現とも違う。・・・(略)・・・だって「いいところ」って誰が決めてるの?その時点で大人の価値観で子どもを評価しているじゃん
いいところを伸ばしてあげたいと思っていた自分には衝撃でした。
自分の子どもを見ていて、物を分解するのが好きな子だな~と思うことがあります。
それは将来どんな役に立つんだろう?
機械系が得意になるのかな?分析思考が強いのかな?
など考えている自分がいましたが、そういうことではなく、見たままがその子の能力なんだ、と。
だから何かの基準に当てはめるのではなく、ありのまま伸びていく様子を見守ってあげたいと気付かせてくれました。
承認
イモニイ先生は毎週児童養護施設で事情があって親と暮らせない子たちに授業をしています。
そこにいる子たちは進学校に通う子とは違って心に傷を負った子もいます。
そんなナイーブな子たちですから、授業の中で子どもたちの答えにミスがあったり、騒いだりしたときの対応にも気を遣うはずです。
その対応が素晴らしく
解答が間違い→「それも一つのアイディアだよね」
騒ぐ子に対して→騒ぐよりももっと面白いことを見せて参加させる
誰よりも「承認」を必要とする子どもたちですから、この対応には感服しました。
自分の子1人ですら中々難しいことを、バックグラウンドの違う子たちにやってのけるイモニイ先生の偉大さを思い知らされました。
まとめ
『いま、ここで輝く。』を読んで学んだこと。
- 子どもは勝手に伸びていく
- 子どもがやりたくなるように仕組みを考えるのが教育者(親)の役目
この2点を心にとめて親業に努めていきたいです。
難しいことですが、意識することで少しずつ言葉の意味が分かってくるのではないかと思っています。
『いま、ここで輝く。』親として意識しておきたいことを改めて気づかされる良い本でした。
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