ワーママぷらす

ワーママライフをテクノロジーでプラスに変える

【書評】『この世でいちばん大事な「カネ」の話』

ぼくんち』『毎日かあさん』で有名な

西原理恵子さんの

この世でいちばん大事な「カネ」の話

を読みました。

 

底辺を見た西原さんが話す「カネ」の話は

決してお上品ではないけど、私の心に深く刺さりました。

 

大切なことは全て「カネ」が教えてくれた

 

 福沢諭吉の表紙がインパクト大の本書。

底辺から這い上がった人代表、西原さんのベストセラーです。

 

といっても私は西原さんといえば「毎日かあさん」と高須クリニックしか知らなかったわけで、本書は人が紹介してくれたのをきっかけに読むことになりました。

 

大袈裟ではなく「底辺」を見てきた西原さん。

若いときから「お金」を切望し、「お金」に向かってひたすらもがき続けた時代を経験。

 

そこから見えてきた「カネ」の本質は

働くこと・生きることを教えてくれる大事なものでした。

 

お金の無い地獄を味わった子どもの頃。お金を稼げば「自由」を手に入れられることを知った駆け出し時代。「お金」という存在と闘い続けて見えてきたものとは……。「カネ」と「働く」の真実が分かる珠玉の人生論。(Amazon内容紹介)

 

 

底辺の戦い方とは?

西原さんの絵は決して上手とは言えません。

学生時代も普通の勉強も絵の評価も最下位。

それでも勝つために最下位なりの戦い方で勝ち抜いてきたのです。

 

  • プライドでメシは食えません
  • 天賦の才能よりもサービス精神
  • 他人が、キミのことを教えてくれる。

 

このあたりは自分でお金を稼ぐってことの本質を示してくれると思いました。

 

周りのめちゃめちゃ才能のある人が仕事を選り好みしている中、西原さんは50社以上の出版社に原稿を持ち込み何とかイラストのお仕事をGET。

 

何とかこぎ着けて得たお仕事は大人向け漫画。

その後もギャンブル漫画だって書いちゃう。

 

底辺なんだから捨てるプライドなんかない!

という声が聞こえてきそうです。

 

私で言えば人に何か教えたり、記事のライターさんなんてカッコよくて憧れるけど

稼ぐってもっと泥臭いものなんだなと。

 

 

以前勤めていた会社の役員に昔の会社の話を聞いたことがありました。

 

突然業績が悪くなり毎年赤字が続くように。

経営者も社員も必死です。

 

その時の気持ちを聞いてみたら

とにかく売る。それだけ。

とのこと。

 

今では「選択と集中」「高利益商品を~」と

カッコいい(?)言葉で戦略を考えている経営者たち。

 

切羽詰まった状況では選ぶ余裕なんてなくて

とにかくお金になるものをひたすら探し続けていたということが分かりました。

 

 

  • やりたいことが分からない
  • 自分には何ができるのか

って考える人は多いと思うけど、 

自分が何がしたいかってことじゃなくて

自分が社会から何を求められているか。

 

それが分かるまでは色んな経験や行動を積み重ねていく必要があるんだ、と。

 

 それで何を求められているかに気づけた人は

「カネ」と「働くこと」の波長が重なって

上手く波に乗れるんだろうな。

 

ここが一番考えさせられたところでした。

 

 

毒親でも親は親

義理のお父さんはお母さんに暴力をふるい

ギャンブルに溺れ自滅。

お母さんは「みっともない」が口ぐせ。

 

そんな毒親なのに西原さんの人格形成への影響は小さくないんですね。

 

どこが影響されているかと言うと、

1つは

自分の食事代は自分で稼ぐ

という価値観。

 

奢られるなんてみっともない

権力にペコペコすることだけはやっちゃいかん 

と、ストレートではないにせよ自分で稼ぐことの大切さを親からきちんと学んでいます。

 

 

2つ目は

自分が正しいと思ったことをやり通す力。

 

「お前は世界でいちばんいい子だ」

というお父さんからの言葉で

退学になりそうなときに学校を訴えたり

評価最下位なのにイラストレーターの夢を諦めなかったり。

 

普通はそんな行動周りの人が止めるし、

それによって自分も自信がなくなって諦めちゃうってパターンが多い気がします。

 

それを反対に後押ししてくれたことに驚きです。

イラストレーターなんてみっともない」ということもできたはずですが、

お母さんのいう「みっともない」はそういう意味じゃないんですね。

 

そのお陰で今の西原さんがあったわけですが

毒親なのに結構影響を受けているんだというのが意外でした。

 

まとめ

  • 底辺には底辺の戦い方がある
  • お金に向かって進めば「自分には何が求められているか」が見えてくる
  • 親の価値観は影響する

 

お金にまつわる本ですが、

  • やりたいことが見つからない
  • 自分には何ができるか分からない

って人にもおすすめです。

 

結局たくさん挑戦していくと、その中から自分に求められていることが見えてくるってことが西原さんの経験から分かると思います。

 

この世でいちばん大事な「カネ」の話

失敗話は面白いのに奥の深い本でした。

ぜひ読んでみてくださいね!

 

Kindle Unlimitedなら無料で読めます! 

\30日間無料キャンペーン中!いつでも解約可!/

 

 

ここまで読んでいただき

ありがとうございました!

 

この記事を書いているのはこんな人です。

 

 【合わせて読みたい】

tomodaruma.hatenablog.com

tomodaruma.hatenablog.com