余裕がない!から脱出する方法
ワーキングマザーの皆さん、今あなたに余裕はありますか?
こんな状態でいっぱいいっぱいになっていませんか?
- 仕事、家事育児で時間が圧倒的に足りない
- ワンオペ家事育児で体力が限界
- 子どもが言うこと聞いてくれなくて精神的に辛い
- 上手に両立している周りの家庭と比べて落ち込む
まさに私がそうでした。
「こんなはずではなかったのに」
「誰か助けて」
と心の中で叫んでいる自分がいました。
なぜ余裕がなくなってしまったのか?
どうしてこんなに余裕がなくなってしまったのか、一度冷静になって考えると以下のようなことが分かってきました。
要求される事柄に対しリソースが不足している
ワーキングマザーの日常は仕事に家事に育児とフルコースで運営されています。
しかも家事育児、時に育児は365日24時間体制で対応しなければなりません。
時間も体力も気力も全然足りない!
こんなブラック企業顔負けの働き方を必要とされるのに、他のママさんはきちんと両立している。
私と彼女たち、一体どこが違うのだろう?
疑問に思い、先輩ママさんに聞いたり調べたりしているうちにカラクリが見えてきました。
例えば先輩ママAさんは実家のすぐ近くに家を建て、保育園送迎、子どもの入浴を実両親にしてもらっていました。
実両親が完全な戦力として育児を支えてくださっているようです。
また、定時で仕事を終わらせても保育園のお迎えはどうしても延長保育になる前ギリギリになってしまうことが多いのですが、その頃に残っている園児はクラスで1人か2人です。
皆同じように働いているのなら同じくらいのお迎え時間になるはずなのにと不思議に思っていました。
偶然見つけた子育て世帯に関する以下の調査報告に ”正社員である母親の割合は24.6%” であることが書かれていました。
子どものいる世帯の生活状況および保護者の就業に関する調査2016
自分が標準的であるという思い込みがありましたが、実は保育園に子どもを通わせている親全員が自分と同じ勤務体制ではないのかも、と気づきました。
また、”時短勤務の利用が増えている”ことも同調査で分かっています。
皆さん生活に合わせて勤務時間の短い働き方や、時短などの制度を上手く利用しているのかもということが分かりました。
1日24時間は皆平等ですが、その中身は多種多様です。
多すぎる”やらなければならない”ことに対して、足りないリソースを補うため、
人手の投入や労働時間の減縮など、生活の全体最適を行う工夫をしなければならなかったのです。
そんな中私は何の工夫もせずに子どもがいない時の価値観で生活しようとしていました。
新しい生活をするためには新しいリソースの使い方を考える必要があったのです。
仕事も家庭も中途半端であるという負い目
Concord90 / Pixabay
仕事では独身者に比べると残業や出張、できないことも多く、半人前扱いで、今まで積み上げてきたものを否定されたように感じます。
家庭でも専業主婦の方や要領良く家事育児をこなす人に比べると全然至らない。
どちらも満足にできない自分に自信がなくなってしまう時期でもあります。
しかもSNSなどで仕事も家庭も完璧にしている人を見ると余計
「自分はなんてダメな人間なんだ」という気持ちになります。
でもこれ、気持ちなんです。
実際に「ダメ人間」であることとは全く違います。
そこを理解せず、気持ちの渦に巻き込まれてしまっていたのです。
コントロールできない子どもたち
子どもをコントロールできないのは当たり前。
そんなこと頭では分かっているのだけれど、どうしてもイライラしてしまう。
子どもを育てたことのある人全員(大げさではなくて)その気持ちを持ったことがあるはずです。
子どもに対するイライラの発端はこんなことから始まっていませんか?
- 朝ごはんを食べるのが遅く出勤に間に合わない
- 家事の最中に足にまとわりついてきて危ない
- ダメと言ったことが守れない
これって本当に全部子どもがやってはいけないことでしょうか?
最もやってはいけないことを考えてみますと、究極には
「自他に危害を与えること」
くらいしかないのではないでしょうか。
他の事はよくよく考えると「親としてはこうしてほしいけど、必ずしも守る必要がない」ことです。
つまり子どもに求めるハードルが高かったのですね。
自分にも子どもにも求めるハードルが高すぎて、そのギャップを自分の努力だけで解決しようとしていたことが、余裕を失ってしまった最大の原因ということが分かりました。
どうやって解決したか?
そんな追い詰められて余裕がなくなってしまった状態からどうやって抜け出したか、その方法をご紹介します。
使えるリソースを書き出し可能なことは全部する
働いて子どもを育てるには人手、体力、経済力そして職場の理解などが必要です。
自分の持っているリソースの中で使えそうなものはないか書き出してみましょう。
人手といっても本当に人がしなければならないことばかりではありませんよね。
掃除は今はお掃除ロボットがありますし、洗濯だって乾燥までやってくれる洗濯機ばかりです。
また、子どもの世話も授乳以外は夫でもできますし、ベビーシッターさん、ファミリーサポート、両親を頼ることも必要かもしれません。
書き出し内容も思いついた順で良いですし、若干抵抗のあることでも良いので、とにかく選択肢として挙げることが大切です。
- 時短家電の導入
- 家事代行の利用
- 時短勤務の利用
- 勤務体系の変更
- 給与収入が下がりそうなら投資を始める
- 両親の近くに引っ越す
挙げた中で直ぐにできそうなこと、実行したら効果が高そうなことからやってみましょう。
私の場合は家電の購入、家事代行、時短勤務、積立投資の開始、夫と実親に相談し協力してもらえるよう頼みました。
これだけすると当たり前ですが時間に余裕が作れ、投資を始めたことで直ぐに利益はでませんが、
”給与収入だけが全てではない”
という考え方を得ることができ、お金を使うことにもそれほど抵抗がなくなりました。
使えるものは使う、できることはやってみる。
これが全てではないでしょうか。
ハードルを下げる
ご飯は一汁三菜を自炊しなきゃ
部屋はきれいにしておかなきゃ
仕事でミスはできない
子どもが他人に迷惑をかけてはいけない
そんな「高い基準」で「しなければならない」リストを作成していては、いくら頑張っても達成できません。
達成できないと自己肯定感が下がります。
しなければならないと思っていることについて一つ一つ
「それは本当にその基準でしなければならないことか?」
を考えてみてください。
案外やらなくても大丈夫なことを一生懸命頑張っていたり、小さなことにこだわっていた自分に気づくかもしれません。
うちなんて夕ご飯でも一汁一菜です。
会社の人に「それは朝ご飯かな?」と笑われるくらいです。
その代わり部屋はきれいにしておく方が好きなので、毎日出勤前におもちゃなども片付けていき、その後お掃除ロボットが稼働するようにしています。
人間誰でも得手不得手があります。
不得意なことを無理にちゃんとやらなくても良いんです。
そのような感じでハードルの見直しをしていただければ随分と楽になるはずです。
広い目で考える
自分は他の人と比べて劣っていると思いますか?
でもあなたはその人の全てを知っているでしょうか?
あなたは周囲に嘘偽りない姿を全て曝していますか?
おしゃれなカフェに行ったり、上手にお弁当が作れたり、日常の中で
「これは周りの人に自慢できる!」
と自信のあるネタしかSNSに投稿しませんよね。
自分がそうであれば、他の人だって自身のある部分を一部切り取って表現しているだけなんです。
また、仕事でも独身者が活躍しているように見えるけど、自分も少し前までその立場でしたよね?
そして子どもがいるからと言ってこの先ずっと仕事をセーブするなんてことはあり得ませんよね?
今もし悲観的な気持ちになっていたとしたら、それは今見えているものだけにしか目を向けていないからかもしれません。
その周りにあるものを見ようとすれば決してそんなに悲観的な状況でないことが分かってくると思います。
余裕ができて何ができるようになったか?
sasint / Pixabay
時短家電や投資、考え方を変えることで時間、お金、心に余裕を作ることに成功しました。
そして次のような副効果もあることを実感できました。
時間があれば更に時間の作り方を考えられる
時間があればお金の作り方も考えられる
お金があれば家事代行などで自分の時間を買える
では時間とお金があればそれで万事解決なのでしょうか?
時間やお金があっても不満ばかり言う人、要求ばかりしてくる人、周囲にいませんか?
また、傍から見ると時間もお金もあるのに、時間やお金を無駄遣いしてて勿体無いなと思う人いませんか?
余裕がある状態というのは時間やお金の他に心の余裕も必要なんですね。
究極を言えば、心に余裕があれば時間やお金がなくても幸せなんだと思います。
例えばこんな風に考えられたら素敵ですよね。
この子が生きてさえいれば嬉しい
私だって生きてるだけで誰かの役に立ってる
お金がないなら安い賃貸に引っ越せば良いや
そうは言っても今余裕がない状態の人がここまでの境地に至るのは直ぐには難しいものです。
私たちのような一般人では、心の余裕は時間とお金の余裕がないと中々生まれにくいものです。
まずは時間とお金の余裕を作る努力をして、少しずつ心の余裕を増やしていくようにしていくのが良いでしょう。
余裕が生まれれば、自分を責めることもしなくても良いし、夫婦喧嘩で疲弊することもないし、子どもに八つ当たりすることも少なくなります。
自分にも他人にも優しくできる自分の姿を想像してみてください。
みんな笑顔で楽しそうではないですか?
そんな自分を目指して少しずつ生活を変化させてみてください。